サルヴァトーレが設立した「フェラガモ」(1928年)を語るうえで、それ以前のアメリカに渡った時代を話さなければなりません。
実は、サルヴァトーレはハリウッドの映画スターたちのオーダーメイド靴を手掛けることによって、名声を手に入れているのです。
既にその時から、サルヴァトーレの靴は「発想力に裏付けれた職人技だけでなく、他の靴を圧倒するほどの履き心地の良さ」と言われていました。
そして1928年、イタリアのフィレンツェに戻ったサルヴァトーレが立ち上げた会社が「フェラガモ」だったのです。
もちろん、ここでもサルヴァトーレの靴はオードリー・ヘプバーン/マリリン・モンローといった映画スターやセレブリティから愛されました。
そんなフェラガモも、世界大恐慌の余波を受けて一度は倒産しますが、絶大的な支持を受けて見事に復活を果たします。
そして革命的ともいわれた「見えない靴」「ウェッジ・ヒール」を発表した1960年、サルヴァトーレ・フェラガモは死去します。
サルヴァトーレは、女性を「頭のてっぺんから、つま先まで飾り立てる」という夢を実現したのです。
(メンズ/レディスプレタポルテから、バッグ・財布・香水・アクセサリーまでのトータルファッション・ブランド。)
現在もフェラガモのポリシーは、脈々と受け継がれています。
一貫して絶え間なく進化し続けてきたフェラガモの世界~時を越えたスタイルが、世界中のありとあらゆる場所で愛され続けているのです。