老舗と呼ばれるブランドは時代と共に淘汰されがちです。モダンテイストやトレンドを一切遮断した結果、世間からの評価が下がり、ファンが次々に離れていく。時の流れとしては自然とも言えるのですが、本当の意味での「老舗ブランド」は価値ある製品を世に生み出し続けるため、現代でも人気を獲得し続けているのです。オーダーメイド靴ブランドであれば、ジョンロブ(JOHN LOBB)がその筆頭とも言えるでしょう。
ジョンロブはイギリスの靴メーカーであり、英国王室御用達の老舗ブランドです。1829年生まれのジョン・ロブ氏が、1858年に自身の名前を冠にして工房を立ち上げました。カスタムメイドという特性を活かしながら、時代に合った靴を発表し事業規模を拡大させていきます。150年以上も続く、信頼と実績、そして歴史の上で培ってきた技術がジョンロブの強みです。英国王室に献上するほどの極上な仕上がりが、上流階級志向の高いイギリス人に支持される最大の理由なのです。またジョンロブから販売されているシューズは履き心地だけでなく、それを履いた人の生活や気持ちも豊かにすることで有名です。
人気のアイテムには丸みを帯びたソールが特徴的な「Oxford – Philip II」や、モダンクラシックな「Oxford – City II」が挙げられるでしょう。ジョンロブは1976年にエルメスの資本参加入りを果たし、その際には多くの職人がエルメスの本店へと異動したため、エルメスにも影響を与えているブランドなのです。40代になったら1度は履いてみたいと言われるジョンロブの靴、年齢に合わせて注文したいところです。