1851年にスイスで誕生したバリー(BALLY)。創立者はカール・フランツ・バリー氏。老舗のラグジュアリーブランドとなります。設立当初はカール・フランツ・バリー氏の制作する靴が現地で話題となり、評判を高めます。その人気はスイスのシェーネンヴェルトから徐々に広がっていき、1880年代にはヨーロッパを代表する靴ブランドへ。150年以上も続く老舗メーカーであるため、その間に大戦や世界恐慌といった歴史的な問題とも直面します。しかしバリーは規模を拡大し続けるのです。例えば大戦後には小物を中心としたレザーグッズを販売。アパレル業界へも参入していき、取り扱い範囲の幅を広げていきます。
「最上の最高の日常着」がコンセプト。今では富裕層から大衆向けのアイテムまで、数多くのデザインを発表しています。中でもバリーを象徴する商品としては、メンズドレスシューズ「SCRIBE(スクリーブ)」が挙げられるでしょう。現代でも最高峰のシューズと謳われ、世界中に愛用者がいます。SCRIBEは2代目経営者(カール・フランツ・バリーの息子)のマックス・バリー氏が考案した作品です。メイド・トゥ・オーダーのため1足10万円を超えますが、150年という歴史から誕生するその出来には目を見張るものがあります。技術や製法、クオリティなどメンズシューズ界において、SCRIBEの横に並ぶアイテムは決してないと言えるでしょう。靴の内側には名前が入りますので、世界に1つだけの靴を手にすることができます。