グラム(glamb)は2003年に古谷完氏が設立した、日本のストリート系ファッションブランドです。frgmentやHMVとコラボ企画を発表するなど、日本人らしい横の繋がりを活かした展開にも注目が集まっているブランドです。ブランドのコンセプトは「grunge for luxury」。これは神・GODの「G」と、羊・lambをかけ合わせた独自の造語となります。また「glamb」という英語には「美しさ・魔力」といった刺激的な意味が含まれており、文字通りのデザインがアイテムにも忠実に再現されています。キャップや靴、財布などカラフルな配色が特徴的。中でも爬虫類革を使って作られたパッチワーク風のロングウォレットは、使い続けることで見た目の印象が変わり20代から30代の男女に人気です。
斬新な色使いを巧みに操ることに成功したグラムですが、それには創業者・古谷完の生い立ちが関係しているのかもしれません。彼は1973年に栃木県で生まれるのですが、学生時代(15歳~19歳)をカジュアルファッションの街・アメリカで過ごすのです。また当初は服飾関係ではなく、カフェプロデューサーという肩書きで活躍します。日本におけるカフェブームの立役者とも言われている古谷完。カフェ「omni-cafe」を立ち上げた翌年から、グラムのコレクションを発表しファッション業界へと展開していくのです。ちなみに写真家やキャンドルデザイナーといった一面もあり、マルチに活躍している若き天才デザイナーの手掛けるブランドとも言えるでしょう。