イギリスの女性向け靴ブランドと言えば、チャーチ(Church’s)が挙げられるでしょう。1873年にトーマス・チャーチ氏が設立した名門の老舗メーカーです。靴の聖地「ノーサンプトン」にて誕生したチャーチですが、名門と呼ばれるだけあって輝かしい賞を数々受賞しています。1965年にエリザベス2世から女王賞を授与されたことは有名でしょう。日本国内ではジョン・ロブやエドワード・グリーンと並び、三大憧れ英国靴ブランドと称されているほどに人気の高いブランドとなります。また映画「007 スカイフォール」では、ボンドがチャーチのフィリップとライダーを履いていることでもお馴染みです。
販売しているシューズの全てが高級素材を使用したハイクオリティな仕上がりとなっています。中でもウェルト・シューズはグッドイヤー・ウェルト製法と言われる、特殊な技術にって作られているのです。1999年にプラダ・グループが買収し、それをキッカケにデザインのテイストを変えていくことになります。残念ながら色彩の変化によって離れていったファンも少なくありません。それほどまでにチャーチが独自で制作してきたクラシックモデルの多くは、当時の女性たちから支持されていたのです。
プラダ・グループ傘下となってからは、非常にカラフルな大衆向けのシューズが多く販売されているのです。ただし質実剛健な靴作りというコンセプトに変わりはなく、日本国内では辺見えみりさんら大人の女性が愛用しています。オシャレは足元から・・・とも言われていますので、100年の歴史をご自分の足で確認してみてはどうでしょうか。