サッカー日本代表のオフィシャルスーツとしても話題のダンヒル(dunhill)。2000年からスポンサー契約を結んでいるため、実際に日本代表メンバーがスーツ姿を披露している場を目にしたことがあるかもしれません。ちなみに日本代表メンバーがダンヒルのスーツを着た広告ですが、スーツやシャツ、ネクタイ、ベルトなどを含めて計28万円とやや高めです。ただし30代のサラリーマンからは高い評価を得ているようです。
今でこそファッションブランドというイメージが定着しているダンヒル。しかし始まりはタバコ屋なのです。1897年にアルフレッド・ダンヒル氏がロンドンでタバコ屋を開始。手作りパイプの技巧さや使い心地が利用者を魅了し、1921年には英国王室御用達という名誉も獲得するのです。喫煙者の方であればご理解頂けるでしょうが、これがダンヒルライターの歴史とも言えます。そして1930年代から小物を中心にファッションブランドとしての地位も確立していきます。前進のタバコ屋も含めれば100年以上も続く老舗のブランドとなりますが、経営難に陥ることなく他ブランドを買収するなど活発的な動きを見せている会社です。1992年にハケット・ロンドンを買収したことが最も有名かもしれません。
2007年の年末には銀座に「アルフレッドダンヒル銀座本店」をオープンするなど、市場規模も拡大させています。2008年3月からはキム・ジョーンズ氏がクリエイティヴ・ディレクターに就任するなど、これからも小物を中心に日本では欠かせないイギリス発のファッションブランドとなることでしょう。